合田正人 x 茂木健一郎 第三回

2009年07月08日 | このファイルに関連するクオリア日記の記事

脳科学と哲学との対話

自由意志の問題

茂木健一郎、合田正人
16時20分〜17時50分

クオリア日記より抜粋

* * *

明治大学にて、合田正人先生
との「脳科学と哲学との対話」
第3回。

「自由意志について。」

合田先生の最初の提題が
すばらしい。

「人は自由になったと思った時に、
かえって、最もとらわれてしまっている
ということがあるのではないか。」

自由意志の問題は、広がりが
あり、やっかいであり、
そして深みがある。

90分間では、とてもカバーできなかった。

『脳とクオリア』 (1997年)第9章
では、自由意志の問題を論じている。

有限アンサンブル効果。『脳とクオリア』第9章より

認知的アンサンブルと自由意志。『脳とクオリア』第9章より

あれから12年経って、ようやく、
心脳問題の根本として、クオリアや
偶有性と絡めて自由意志を議論する
内的状況が熟した。

合田正人さんは、「私は偶有性とは自己
と非自己の境界の問題であると考えている」
とおっしゃった。

同意する。

そして、脳科学におけるボディ・イメージの
データが示唆しているように、偶有性が
自己と非自己の境界にかかわるわけであり、
ここには自己言及的な構造がある。

合田正人さんは、スピノザが大事である
とう直感を述べた。

コメント(1)

コメント(1)

Shinichi Nozawa Author Profile Page: 2009年7月 9日 12:14

今回はYouTubeは無しです。どなたか動画を撮影された方がいたらご一報下さい。

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