OpenPNE アップグレードガイド

最終更新日: 2008/05/29

目次


0. はじめに

この文書は、OpenPNE バージョン2.10.x から バージョン2.12.x へのアップグレード手順を書いたものです。

アップグレード作業を始める前に、データベースのバックアップを保存しておくことを強くおすすめします。

1. 手順

アップグレードは以下のような手順で進めます。

  1. アップグレードSQLの実行
  2. ソースコードの設置
  3. 設定ファイルの変更
  4. メールサーバの設定

2. 作業方法

2-1. アップグレードSQLの実行

使用している RDBMS に合わせて、アップグレードSQLを実行します。

2-1-1. MySQL 4.1 以降 (5.x 含む) の場合

[実行例]
$ cd setup/sql/mysql41/upgrade/
$ mysql -u username -p --default-character-set=utf8 DBNAME < upgrade-2.10to2.12.sql

2-1-2. MySQL 4.0 の場合

[実行例]
$ cd setup/sql/mysql40/upgrade/
$ mysql -u username -p DBNAME < upgrade-2.10to2.12.sql

2-1-3. PostgreSQL 7.4.x (8.0.x, 8.1.x 含む) の場合

[実行例]
$ cd setup/sql/postgres74/upgrade
$ psql DBNAME -U username -f upgrade-2.10to2.12.sql

2-2. ソースコードの設置

Webサーバ上に OpenPNE 2.12 のソースファイルを設置します。

新旧ソースファイル混在によるトラブルを防ぐため、上書きではなくソースコード全てを交換してください。 交換後は、OPENPNE_DIR/var ディレクトリの書き込み権限を適切なもの(例: 777)に変更してください。

OPENPNE_DIR/var 以下に新たなディレクトリが追加されたので、書き込み権限の変更には特に注意してください。

OpenPNE セットアップガイド』も参考にしてください。

2-3. 設定ファイルの変更

OpenPNE 2.10 の設定ファイルを参考にして 2.12 用の設定ファイル(config.php)を作成します。

次表に掲げる設定ファイルの変更内容も参考にしてください。

2-3-1. OpenPNE2.12で追加された項目

項目名説明備考
OPENPNE_USE_HTTP_PROXYHTTPプロキシ使用設定 
OPENPNE_HTTP_PROXY_HOSTプロキシのホスト名 
OPENPNE_HTTP_PROXY_PORTプロキシのポート番号 
OPENPNE_DECORATION_CMD_URL文字装飾機能の小窓ボタンで表示される小窓紹介ページのURL設定URLを空にすると小窓ボタンが非表示になります
OPENPNE_AUTH_MODE認証モード設定
  • 通常の認証モードは email モードです
  • 外部認証は slavepne モードにすることで使用できます
  • pneid モードは今回新しく追加された認証モードです
IS_SLAVEPNE_EMAIL_REGIST外部認証時にメールアドレス登録を必須にするかどうか 
SLAVEPNE_SYOUTAI_URL_PC招待メールに記載するURL(PC版) 
SLAVEPNE_SYOUTAI_URL_KTAI招待メールに記載するURL(携帯版) 
SLAVEPNE_PASSWORD_QUERY_URL_PC外部認証時の「パスワードを忘れた方」のリンク先URL設定(PC版) 
SLAVEPNE_PASSWORD_QUERY_URL_KTAI外部認証時の「パスワードを忘れた方」のリンク先URL設定(携帯版) 
OPENPNE_ADMIN_CONVERT_URL管理画面でURL・小窓変換機能を使用するかどうか従来通りの挙動(管理画面ではURL・小窓変換機能を使用しない)にしたい場合は、falseに設定してください
OPENPNE_IS_OPENID_SERVEROpenID サーバ(プロバイダ)となるかどうか 

2-3-2. OpenPNE2.12で変更された項目

項目名説明変更点備考
_OPENPNE_IMG_ALLOWED_SIZE画像変換時に許可する解像度のリスト (幅x高さ)'600x600' が追加されたこの項目を変更しないとアルバム機能の画像が表示できなくなります。

2-3-3. OpenPNE2.12で削除された項目

項目名説明備考
OPENPNE_USE_COMMU_MAPコミュニティに地図を表示するかどうかこの機能は小窓で実現するようになりました。コミュニティに地図を表示したくない場合は、管理画面のCMD設定からGoogleMaps小窓の使用設定を変更してください。
IS_SLAVEPNE外部認証を使用するかどうかこの設定は新しく追加された OPENPNE_AUTH_MODE に統合されました。 IS_SLAVEPNE を true にして運用していたSNSは、 OPENPNE_AUTH_MODE を slavepne にしてください。

2-4. メールサーバの設定

携帯版を使用しない場合は以下の設定は不要です。

MAIL_SERVER_DOMAIN に届くメールで、システムで利用するメールアドレスに以下が追加されます。

項目新形式旧形式
日記コメントメール投稿bcXXX-YYY@MAIL_SERVER_DOMAINbcXXX@MAIL_SERVER_DOMAIN

設定方法は『OpenPNE セットアップガイド』を参考にしてください。


以上でアップグレード作業は完了です。