クオリア日記より抜粋
内藤礼さんは、シャイな方で、
大学でレクチャーするというのは
初めてだということで、
昨日はまさに歴史的瞬間だった。
第3講義室を埋めた120名以上の
学生たちも、きっと満足したことだと
思う。
内藤さんのすごいのは、繊細で、
傷つきやすく見えながら、
実は強靱で揺るがないものを内に
秘めていることで、
それは質疑応答を聴けば明らかだと
思う。
精緻で磨き上げられた言葉をもって
細い線を描きつつ、
しかししっかりと本質を織りなす太い線も
視野の中にとらえている。
類い希な人である。
歴史的瞬間に立ち会えたことを
幸運に思う。
終了後、恒例により、東京都美術館前
あたりの公園でカクテルタイム。
昨日は風も涼しく、さわやかで、最高だった。
講義前、蓮沼昌宏、植田工、杉原信幸、藤本徹の
「芸大美術解剖学4人組」は、特別に
内藤さんと昼食会を持った。
ああいうのは絶対に良いeducationである。
場所をとってくれた藤本くん、ありがとう。
内藤レクチャーにはいろいろな人が
来た。
ギャラリー小柳の深澤千絵さん、MCプラニングの
薄羽美江さん、美術評論の橋本麻里さん、電通の
佐々木厚さん、東大広域科学の池上高志、鈴木健、
布施英利さん、「もう一つの万博」の渡辺真也さん、
その他。。。
授業終了後、教室で、公園で、
内藤さんはずっと学生たちに囲まれて大変だったと
思う。
内藤礼さん、本当にありがとうございました。