クオリア日記より抜粋:
聖心女子大学の授業に、サプライズで
内藤礼さんが来た。
数日前にお願いしたのだが、快く引き受けて
くださった。
内藤さんが「なににもならなくていいよ おいで」
の作品(恩寵)を持ってきてくださって、
一人一人にそれを取りに来させた。
「現代美術」というものは、それを知らない
人にとっては何だかよくわからないし、
一度知ってしまえば、はっきりと良いものが
分かる不思議な分野でもある。
内藤さんが、そうか、現代美術を受け入れるには、
子供のような予断のない心に戻らないといけないんだ、
と言っていたのが印象的であった。