美術解剖学
2005.12.15
ゲストトーク:保坂和志「芸術の自由」
東京芸術大学上野キャンパス美術学部 中央棟 第3講義室(2F)
MP3, 49.8MB, 108分
この講義の 予告
クオリア日記より抜粋
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東京芸術大学。保坂和志さんが
本年度最後の美術解剖学の授業に
来てくださる。
保坂さんの掲示板でいつもお見かけしている
がぶんさんや、けいとさんなど
もいらっしゃる。
タイトルは「芸術の自由」と勝手に
つけてしまったが、
保坂さんは、サッカーの話や、
展開の話や、
散文と韻文の関係など、
様々な側面から「自由」について語って
くださった。
ボールを自由に繰るサッカー選手は、
足とボールの間の力学については
ある一定の規則性にしたがっており、
その意味では、最大に「不自由」である。
The Whoの昔のビデオを見ると、
ステージでギターを叩き壊していたり
するが、
そのような「自由」を「自由」だと
思ってしまうのではなく、
いかに自分の思うように対象を
繰るか(小説の言語を紡ぎ出すか)
という関心の下に、最大の不自由を引き受けるか
ということが、最高の「芸術の自由」
である。
私は保坂さんの話をそのように聞いた。
保坂和志公式ホームページの「がぶん@@編集室」
のコーナーに授業の模様がアップされている。
猫の世話があるというので、保坂さんは
すぐに帰り、
送っていき方々、音楽学部の学生会館の
中で開催されていた「シカパンダ」のグループ展
を見に行く。