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[クオリア日記より抜粋]
朝日カルチャーセンターは、
島田雅彦さんとの対談。
思いの外真面目な話になり、
大変面白かった。
現代の日本文学は、無意識のリフレインに
よって支配されており、
そこにピリオドやパンクチュエーションを
持ち込むには、
むしろ意識的な趣向や異物化が必要
なのではないか。
それが、島田さんとの対談で得た
インスピレーション。
文学というものが、それが言語を代表
する作品になればなるほど、その中に全ての
言い回しや言葉遣いが出てくるという
視点もセレンディピティ。
シェークスピアや
ゲーテ、あるいは漱石の作品は、
言葉のカタログでもあるわけであり、
辞書や仕様書とは異なる生きた
使用の現場においてむしろ
網羅がなされるという点が面白い。
懇親会。すばる編集部の
岸尾昌子さんが、島田さんとの
ジョイントの企画を提案くださる。
島田さんには明日(日曜日)にも
対談で会う。
面白いぞ、シマダマサヒコ。
島田さんと対談した講談社の
Bravo Businessの
記事(「脳内現象と快楽」)に私と島田さんで署名したが、
顰蹙作家、島田雅彦の
面目躍如たる遊び心がそこにあった。