日本認知心理学会、日本認知科学会合同シンポジウム
茂木健一郎 「認知科学における基本概念について」
中京大学八事キャンパス
MP3, 27.3MB, 30分
[クオリア日記より抜粋]
中京大学。
認知科学会、認知心理学会の
合同シンポジウム。
私は、認知科学の直面している
問題点として、
いかに確率的な記述を超えるか、という
ことがあるという話をした。
最近思うこと。
シンポジウムの際にどのような話題を
選択し、それについていかに話すか
ということに、フィロソフィーは
現れるのではないか。
自分にとっては切実な世の中との
渡り合い方は、多くの場合気付かない
暗黙知に支えられていて、
それを言語化し、普遍的なものに
接続し、
人に説明できるようにすることが
有意義な事なのではないかと
考えるのである。
目を瞑り、自己を省みて、
そのような作業をしているだけでも
退屈などしないし、
何よりも脳が変わっていくんじゃないか。
脳の機能というとどうしても
感覚や運動においてとらえ勝ちだけども、
自己を少し外側から見るメタ認知の
プロセスなど、
boot-strapping的な
プロセスもダイナミクスとしては
とても大事なはずだ。
シンポジウム参加者、斎藤洋典先生
と懇談する。
斎藤洋典先生とお目にかかるのは
久しぶり。
相変わらずお元気だった。
川口潤先生は、落語に造詣が
深いと見た。
日本酒がなくなって、「義経になりました」
と言ったら、
ただちに反応されたのが
川口先生だったのである。
原典は『青菜』である。
何だか久しぶりに古典落語がたっぷり
聞きたくなった。