[クオリア日記より抜粋]
「科学の恵み、技術の矜恃」
というタイトルで話す。
しかし、会場の雰囲気とか、もろもろで、
実際には漫談になってしまった。
最低限、大切なことは伝えたと思う。
ガクサイの雰囲気の中で話すのは面白い。
最近のトークの中では、一番
笑いが出ていた。
工大祭実行委員会の諸君の
雰囲気がなんだか初々しくてまぶしい。
ガクサイのパンフレットをつくる
んだって、そりゃあ大変だったろう。
青春のエネルギーを惜しみなくあふれさせ、
浪費させること。
いいなあ。
生命の本質が浪費でなくって、他に
どのようなとらえ方があるだろうか。
そもそも宇宙はやがてビッグクランチで
縮んでしまうか、
熱的死を迎えるしかないのだ。
つかの間の生命のなぎ。その中での、
ぱっと放出されるサンゴの卵のような、
惜しみなき、悔いの無き、潔き。
筑摩書房の伊藤笑子さんもいらっしゃる。
ごめんなさい。『科学の恵み』の
原稿、まだ書けていません。
同じプリマー新書の著者である布施英利さんは
さすが優秀で、
「ダ・ヴィンチ」を上梓した後、
すでにもう「ピカソ」を書き上げたという。
もって範とすべし。