[クオリア日記より抜粋]
東京都現代美術館での大竹伸朗さんとの
対談。
大竹さんとは意気投合の朋友なので、
打ち合わせなどゼロでも何の問題もない。
90分+30分はあっという間。
まだまだ話したいことがあって、
100分の1も終わっていない気がする。
ブルータスの鈴木芳雄さんや、
電通の佐々木厚さん、
それに芸大の植田工や粟田大輔が
現れる。
私の大好きな「ミスター・ピーナッツ」
の前で、
森本美絵さんが大竹さんとのツーショット
を撮ってくださる。
「もりもっちゃん」は何時もながらに
仕事が早い。
打ち上げの席でも、大竹さんは熱かった。
ぼくも呼応して久しぶりにかなり噴火。
粟田も、触発されて「おれはやるゾウ」とポーズを
取った。
粟田、やれ。
日本の美術界の輝ける星となれ!
経験を重ねるにつれて、闘いの仕方が、
徐々に洗練されて
行くのは自然の流れであるが、
一番大切なのは、パッション。
熱き思い、これぞという愛がなければ、
全ては空しい。
人工的不自然、自己欺瞞、官僚制度、
形式主義。
私が憎む「人間精神の敵」のほとんど
全ては、
愛の欠如、枯渇が遠因となっている。
だからこそ、「愛なき人」が「権力」や
「世間の名誉」に目を眩ませているのを見ると、
若い頃は反発していたが、
最近ではかわいそうになってしまうのだ。
水道管をひねるがごとく愛がわき出てきたら、
この世は違った場所になるだろう。
もっとも、愛の泉は自らの胸の中にしかない。