日本現象学会全国大会シンポジウム
茂木健一郎 『クオリアと偶有性』
上記講演に関する質疑応答
会場との議論 (茂木健一郎、河村次郎、谷口純子)
慶応大学 三田キャンパス
MP3, 88.5MB, 96分
[クオリア日記より抜粋]
現象学会のシンポジウムは、大いに楽しんだ。
オーガナイザーの河野哲也さんと、
終了後お話する。
「いやあ、楽しかったです。」
「現象学者たちは、分析哲学者とはまた違います
からね。」
「M先生は、分析哲学だと思っていましたが」
「いや、M先生は現象学ですよ。もっとも、分析
もできてしまうのですが。」
「N先生はどうですか?」
「あの人は、完全な分析哲学ですね。いわゆる
消去主義です。自然言語で記述されるものの実体は
最終的には消えてしまうという立場ですね。」
「ああ、そうか。デネットと同じだ」
N先生もM先生も東大の駒場の科学史・科学哲学に
いらっしゃる。
難しい問題について、
さまざまなアプローチから考え抜くのは本当に
楽しい。
自分が考えたことを、興味を共有するひとたちと
分かち合うことはさらに楽しい。
お金はまあ、そこそこにもらえればいい。
何の因果か、近所の八百屋の店先で
せっせともやしを詰めていた小学一年のあの頃と、
気分はあまり変わっていない。