東京オペラシティ Melting Point展
9月30日[日]18:00 〜(開場 17:30)
「溶け合ってクオリアとなるための」 茂木健一郎(脳科学者)
モデレーター:北澤ひろみ(ナンジョウ アンド アソシエイツ/本展ゲストキュレーター)
会 場: 近江楽堂(東京オペラシティ3F)
近江楽堂(東京オペラシティ3F)
MP3, 80.1MB
オペラ・シティで
行われているMelting Point展を見る。
この展覧会については、
パンフレットにテクストも書かせて
いただいていた。
現代美術は、手法としては「何でもあり」
で、一切縛りがない。
しかも、実験的な作品が商業的には
必ずしも成り立たない文学や音楽と
異なり、
ちゃんとコマーシャルにも
成立している。
ただし、自由なようでいて、
一つ抜きんでた
作品であるためには、
厳しい水準をクリアしなければ
ならないのだ。
どのような結びつきでも
行き交いでも許容されるが、最後に
ある特定の「しきい値」(これは
必ずしも一次元のパラメータではなく、
ベクトル、ないしはグラフ的な
ものでもあるかもしれない)
を超えなければ「存在」へと
羽ばたくことが
できないという点は、
意識の中のクオリアそのものと似ている。
1時間ほど講演し、30分質疑応答
する。
大変に温かい、
白熱電灯のように光を放つオーディエンス
であった。