脳と生命 - 九州大学仏教青年会 百周年記念行事

2007年10月20日 | クオリア日記の該当記事 | このファイルに関連するクオリア日記の記事

九州大学仏教青年会 百周年記念行事

2007年10月20日(土)13:30〜
 
茂木健一郎 「脳と生命」
オーケストラ演奏
パネルトーク

http://www.bussei.net/100years/index.html

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九州大学医学部百年講堂
Download MP3, 49.7MB, 54分

ーーー
クオリア日記から抜粋:

九州大学
仏教青年会というのは、
帰依した宗教人たちの
集まりかと思っていた。

しかし、そうではなく、実際には
医療や法律などの奉仕活動を
しつつ、寮生活をするのである。

100周年という歳月の
積み重ね。

イベントの運営もすべて学生たちが
やっていて、
その熱意がまっすぐ伝わってきた。

パネルディスカッションの時、
私は、壇上から会場の一人ひとりの
顔を見ていた。

もし、この人の人生と
入れ替わったとしたら。

その人の両親を父、母と
思い、仕事をし、
交友関係を持ち、
もって生まれた姿かたちで
生きていくとしたら。

もしそうだとしたら、
今の私のこの人生とは
異なるものになるとしても、
それはきっと引き受けるに
値する生となるだろう。

そのことが確信された。

「偶有性」には、
規則性と不規則生が入り交じっている
という意味の他に、
「それ以外の状態にもなり得たのに、
現実には今、ここにこうしている」
という含意がある。

どのような状況に置かれても、
偶有性を味い寄り添って
生きていけば、それは
生きるに値する命となる。

そう考えたら、何だか
ワクワクしてきて、
ボクは楽しくなった。

胸の底から、わけのわからないうちに生まれ、
いつかは死んじまう
この地上の生を肯定する気になった。

九州まで来て良かったと思う。

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